特徴
「焼入」とは、鋼を所定の温度以上で加熱保持後、水・油等で急冷し、硬化させる処理です。原則として鋼を変態点(723℃以上)の温度以上に加熱し、一定時間保持後、急冷しなければ焼入されません。
焼入をする事で、鋼の硬度は高くなり強度が増しますが、硬化の程度は鋼に含まれる炭素量や含有される合金元素、物の大きさによっても最高硬さや硬化の深さが変化します。JIS加工記号:HQ
「焼戻し」とは、焼入後に所定の温度に再加熱する処理です。焼入した鋼の組織(マルテンサイト)は脆く、内部応力が生じた状態ですので、再加熱して硬さの調整、内部応力の緩和、靭性の改善を行います。これにより、靭性(粘り強さ)が高められます。
焼入後の焼戻しは必須で、低温焼戻し(200℃以下)と高温焼戻し(500℃以上)に大別され、高温焼戻しを「調質処理」と言います。焼戻し温度と保持時間の組み合わせにより、目的の硬度を得る事が出来ます。JIS加工記号:HT
基本情報
項目 | 内容 |
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処理可能サイズ | W550×D950×H750 |
適応材質 | ・特殊鋼(中炭素鋼)SC材 ・特殊鋼(機械用合金鋼)SCM材 ・特殊鋼(工具鋼)SK.SKS材 ・特殊鋼(軸受鋼)SUJ材 ・特殊鋼(バネ鋼)SUP材 ・マルテンサイト系ステンレス鋼 |
納期目安 | 翌日~中2営業日 |