事業概要

当社は、昭和47年創業以来、輸送機器や産業・工作機械・自動車部品をはじめ、多種多様な製品の金属熱処理加工、金属表面処理加工を行っています。金属熱処理のエキスパートを目指し、技術・知識の向上に日々努めてまいりました。                  現在では、大手企業をはじめ、約300社の企業や大学からのご依頼を頂いております。
また、2001年にはISO9001を取得し、環境方針を定めました。これからも「顧客満足」を第一に考え、業務に励んでまいります。

熱処理とは
金属などを加熱・冷却して硬度や性質を変化させることである。
金属を加熱・冷却をすると、内部構造(組織)が変化し、性質が著しく改良されることがある。これを利用して、工業材料の特性向上を図るのが熱処理である。

本社工場 熱処理ライン
第二工場 熱処理ライン

当社対応の材料に合わせた主な熱処理方法・表面処理方法

鋼種主な材質主な熱処理方法・表面処理方法
普通鋼SS材、SPC材、SM材など・黒染め処理
・パーカー処理(協力企業委託処理)
・ガス軟窒化
※生材の熱処理は品質面において不安定です。
加工方法としては、浸炭焼入焼き戻しまたは浸炭窒化焼入焼戻しになります。
特殊鋼(低炭素鋼)S15C、S20Cなど・黒染め処理
・パーカー処理(協力企業委託処理)
・浸炭窒化焼入焼戻し
・ガス軟窒化
・焼なまし(焼鈍)
特殊鋼(中炭素鋼)S45C、S50Cなど・黒染め処理
・パーカー処理(協力企業委託処理)
・焼入焼戻し
・焼なまし(焼鈍)
・焼ならし(焼準)
・光輝焼入
・高周波焼入(協力企業委託処理)
・ガス軟窒化
・フレームハード
特殊鋼(機械用合金鋼)SCM415 、SNCM420など・黒染め処理
・パーカー処理(協力企業委託処理)
・浸炭焼入焼戻し
・焼ならし(焼準)
特殊鋼(機械用合金鋼)SCM435、SCM440など・黒染め処理
・パーカー処理(協力企業委託処理)
・焼入焼戻し
・ガス軟窒化
・焼なまし(焼鈍)
・高周波焼入(協力企業委託処理)
・光輝焼入
特殊鋼
オーステナイト系ステンレス鋼
SUS303、SUS304など・ガス軟窒化
特殊鋼
マルテンサイト系ステンレス鋼
SUS420,SUS440など・真空焼入(協力企業委託処理)
特殊鋼
析出硬化系ステンレス鋼
SUS631・析出硬化(時効硬化)
特殊鋼(工具鋼)SK5,SKS3,SKD11,SKD61など・黒染め処理
・パーカー処理(SKD除外)(協力企業委託処理)
・焼入焼戻し
・真空焼入(協力企業委託処理)
・ガス軟窒化
・高周波焼入(協力企業委託処理)
・光輝焼入
・フレームハード(SKD除外)
特殊鋼(高速度鋼)SKH3,SKH51など・黒染め処理
・真空焼入(協力企業委託処理)
特殊鋼(ばね鋼)SUP3、SUP7など・黒染め処理
・パーカー処理(協力企業委託処理)
・焼入焼戻し
特殊鋼(軸受鋼)SUJ2など・黒染め処理
・パーカー処理(協力企業委託処理)
・焼入焼戻し
・光輝焼入
特殊鋼(快削鋼)SUM31など・黒染め処理
・パーカー処理(協力企業委託処理)
・浸炭窒化焼入焼戻し
アルミニウム・焼なまし(焼鈍)
・焼なまし(焼鈍)

*上記以外の鋼種や熱処理方法についてはお問い合わせ下さい。

当社の強み

多種多様な製品への対応

創業以来、近隣地域に多数存在する中小メ-カーにターゲットを絞り、多種多様な単品・小ロット品に対応してまいりました。現在では大手試作部門、大学、県外企業など幅広い分野からのご依頼を頂いております。個人のお客様でも、部品一つからでも、様々なニーズに対応させて頂きます。

短納期対応(単品・少ロット品)

ご希望の納期に柔軟に対応させて頂きます。納期は概ね2日以内を心掛けておりますが、至急品については、ご相談下さい。

固有の熟練技術

焼入れによって生じた長物製品等の反り(曲り)を矯正する歪取り(ひずみとり)や、独自の調合技術で金属表面を光沢のある黒色にする「黒染め(くろぞめ)処理に自信があります。黒染め槽は最大2000㎜以上の大物~極小サイズの物迄多種多様な製品に対応しております。
熱処理加工は、製品の材質や形状、要求規格に合った処理条件下でなければ成立しません。長年培った技術、知識、経験で最適な処理条件を導き出せるのは、当社の強みです。

事業継続力強化計画

近年、大規模な自然災害が全国各地で頻発しています。こうした自然災害は、個々の事業所の経営だけでなく、我が国のサプライチェーン全体にも大きな影響を及ぼす恐れがあります。
このため中小企業庁は、中小企業の自然災害に対する事前対策(防災・減災対策)を促進するため、中小企業強靱化法を令和元年7月16日に施行、防災・減災に取り組む中小企業が「事業継続力強化計画」として提出し、国が認定する制度を創設しました。当社においても防災対策の重要性に鑑み、影響を最小限にとどめるべく、認定取得致しました。